このブログでも何度か書いてきたバケッタづくり。バケッタは使っているうちに折れたり曲がったりするので、アンゴラ東京のメンバーがビリンバウの練習を頑張れば頑張る程、たくさんのバケッタが必要になります。

バケッタ作りました!

Fizemos baquetas !!!

私はこのバケッタ作りが大好きです。

ヒロコ先生と一緒に作るときは、あーだこーだと楽しくおしゃべりしながら(楽しくて手がお留守になることもしばしばですが。。)あるいはひとりの時は音楽を聴きながら木を削る作業に没頭していると、まるで写経でもしているかのように気持ちが落ち着きます。

でも、時間はいつも有限。限られた時間の中で1本でも多くバケッタを作りたい!という欲が出てきます。その欲に取り憑かれてしまうと、削り方がどんどん雑になって、気づくと不格好なバケッタが目の前に何本も転がっているという悲しい事態に陥ります。

そんな不格好で使い物にならないバケッタを見て思い出したのが、カポエイラの練習の時にToshi先生に言われた言葉。

「(カポエイラの技や動きの中で)万が一、入り方が雑になってしまったとしても、終わりは丁寧にした方が良い」

具体的には、ハボジ ハイア(意味は、エイの尻尾!)という蹴り技があるのですが、私がそのハボジ ハイアを蹴ろうとしたときに、その入り方が雑で良くなくて、そのまま蹴り足も伸ばさず、中途半端に蹴りを終えてしまったときに、Toshi先生にそのように注意されたのです。

カポエイラの動きにもバケッタ作りにも、性格や癖が如実に現れる、、とつくづく思わずには居られませんでした。これ以来、「焦らず欲張らずに丁寧に丁寧に」、、と自分に言い聞かせながら、カポエイラの練習をするようにしています。(気持ちの通りに身体がついてきてくれないのが悩ましい限りですが。。)

そして次回バケッタ作りをするときは、丁寧に丁寧に削って、特に仕上げの段階では全体のバランスを見ながら慎重に削り、「このバケッタ使いやすい!」と言ってもらえるバケッタを作りたいと思います!

下の写真は防刃手袋をしてポーズを取るヒロコ先生。バケッタを作るために古いビリンバウをノコギリで切って準備して下さったり、バケッタを削るスピードも圧倒的に早いです。そして先日はカポエイラのオンラインクラスを3つ続けて受け持って下さったり、パワフル度合いが半端ではありません。

そんなヒロコ先生のことをいままでは「鉄人」と呼んでいたのですが、もはや「鉄人」を通り越して「魔人」の方がしっくりくるな、と思う今日この頃です。笑